光や音と自然・人間・芸術・食・人工物等とのインタラクションを利用して安心・安全・快適・豊かさ等を追求する研究を行います。
我々の研究室は音響を始めとする振動現象を主に研究をしています。人間のセンサは、いわゆる五感であり、音は聴覚で捉えられます。超音波とは周波数が可聴域を超えた音波のことでした。しかし、最近では、音を耳で聞くことを目的としないで取り扱うとき、それを超音波と言っているようです。もちろん我々にとっては音波も超音波も研究の対象になっています。また、研究の手段としては、コンピュータも用いますが、単にプログラミングだけで完結するのではなくて、実験装置も出来るだけ手作りのものを用いるようにしています。即ち、ハードウェアもソフトウェアも区別せず、その時々に最適な方法で対象にアプローチすることを目指しています。
- 担当する学群・学類
- 理工学群 工学システム学類(知的・機能工学システム主専攻、及び若干の環境開発・エネルギー主専攻)の第4学年の卒業研究
- 理工学群 工学システム学類(全主専攻)の第3学年の早期卒業研究
- 担当する大学院
- システム情報工学研究科 知能機能システム専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- グローバル教育院 エンパワーメント情報学プログラム(5年一貫制博士課程)
- 研究分野
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- 超音波伝搬と波動逆問題の工学
- 気体・液体・固体などの媒質を伝わる音波・超音波の伝搬特性を明らかにします。CT断層像のように伝搬した結果の信号情報から伝搬路途中の状態を明らかにする「逆問題」も行っています。
- 楽器の振動
- 楽器は非線形な要素が複雑に絡み合って音色を発します。当研究室ではその弦楽器や管楽器の発音メカニズムの物理的な解析、シミュレーションを行っています。
- 音波・超音波エレクトロニクスデバイス
- 純電気的な手法では複雑になったり、実現が困難な仕事(機能)を、機械的な振動である超音波を用い、変調・復調器、発振器、センサ等への応用をはかります。
- 波動プローブ応用工学
- 可聴音・超音波や光波などをプローブとして使用し、東京ドーム等の大型構造物に相当する百メーターオーダーのサイズから数センチ、数ナノメーターに至るサイズの空間における速度、温度、誘電率などの情報を抽出します。
- 研究室の所属学生
- (2009年4月1日現在)
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博士後期課程 | 12名 | (D3:3名 D2:3名 D1:6名) |
博士前期課程 | 23名 | (M2:14名 M1:9名) |
工学システム学類 | 6名 | |
全41名
- 大学院への進学者の出身大学
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- 95.04 〜 03.04
- 九大(理)、防衛大(理工)(2)、東工大(理)、立教大(理)、千葉大(工)、名工大(工)、群馬高専(専攻科)、静岡大(工)、秋田大(工資)
- 04.04
- 北大(水産)、広島大(総合科学)、桐蔭横浜大(理工)
- 05.04
- 横浜国大(工)、静岡大(理)、防衛大(理工)、東大院(理)→後期課程
- 06.04
- 学習院大(理)、明治大(理工)、金沢大(工)、早大院(理工)→後期課程、筑波大院(理工)→後期課程
- 07.04
- 東京理科大(工)、信州大(理)、群馬高専(専攻科)、鈴鹿高専(専攻科)、防衛大(理工)、法政大(工)、東京電機大(工)、筑波大院→後期課程(2)
- 08.04
- 千葉工大(情)、山形大(工)、桐蔭横浜大(工)、木更津高専(専攻科)、群馬大(工)、防衛大(理工)、筑波大院→後期課程(2)
- 09.04
- 東工大(理)、理科大(理工)、茨城高専(専攻科)、熊本電波高専(専攻科)、大分高専(専攻科)、産技高専(専攻科)、関西大院(工)→後期課程、 筑波大院→後期課程(2)
- 関係学会
- IEEE、JASA、日本音響学会、超音波医学会、応用物理学会、日本光学会、電子情報通信学会、電気学会、日本建築学会、資源・素材学会、農業施設学会、日本植物工場学会、計測自動制御学会、日本機会学会、日本バーチャルリアリティー学会など。
- ※修士(ときに4年生)以上は、音響学会の春・秋季研究発表会や超音波シンポジウム、音楽音響研究会などで研究を発表しています。
- 研究設備
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- GP-IB計測機器
- ディジタル・オシロ、ファンクション・ジェネレータ、ユニバーサル・カウンタ、スペクトラム・アナライザ、インピーダンス・アナライザなど多数。
- 他計測装置
- レーザ変位計、ステージ(X,Y,Z,θ各種)、コンプレッサ、アナログ・オシロスコープ、フィルタなど
- 光学機器
- 除振台、レーザ、ミラー、レンズ、フィルタ、フォルダ等沢山
- 研究用各種楽器
- グランドピアノ、トランペット、トロンボーン、クラリネット、バスーン、フルート、バイオリン、ギター等
- 音響計測用設備
- 無響室、スピーカ、マイク、アンプ、リニアPCMレコーダ等
- コンピュータ環境
- サーバ(Linux) 5台、デスクトップ及びノートPC 多数
- 部品類
- 受動素子、能動素子、工作用材料など
- 主な研究室・活動拠点
-
M208 | 学生研究室(1) |
G203 | 学生研究室(2) |
G205 | 学生研究室(3) |
G224 | 防音室、楽器音響室 |
M109 | 実験機材・道具室 |
VBL | 無響室 |
- ゼミ
- (全体) 週1回1〜2時間程度 各人の研究報告
- (個別) 研究グループ別ゼミ
- (個別) 関連する文献資料の輪講など
- 課外活動
- 機会をとらえて市内で学外ミーティング(飲み会)を実施しています。また、夏季特別(海水浴、バーベキュー)、冬季特別(スキー)ミーティングや、地方都市で開催される研究発表(後のついでの旅行)など各種行われています。
- 進路
- 1995年3月卒業以来の合計数で2009年3月卒業(修了)まで。2009年4月1日現在。
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- 学部に相当する学群・学類卒業(81名)
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- 95.03-99.03
- 大学院進学(28)、NTT、ソニー(3)、三菱電機(2)、日立製作所、NEC、富士通、富士電機、クラリオン
- 00.03
- 理工学研究科進学(3)、キャノン、アイワ、パイオニア
- 01.03
- システム情報工学研究科進学、理工学研究科進学(4)、日立エンジニアリング
- 02.03
- 理工学研究科進学(3)、三菱重工、エアーニッポン(パイロット)、ヤマハ楽器、ソニーEMCS
- 03.03
- システム情報工学研究科進学(4)、理工学研究科進学(1)
- 04.03
- システム情報工学研究科進学(4)、理工学研究科進学(3)
- 05.03
- システム情報工学研究科博士前期課程進学(5)
- 06.03
- システム情報工学研究科博士前期課程進学(3)
- 07.03
- システム情報工学研究科博士前期課程進学(4)
- 08.03
- システム情報工学研究科博士前期課程進学(6)
- 09.03
- システム情報工学研究科博士前期課程進学(3)、茨城県高校教員
- 独立修士課程 & 博士前期課程(79名)
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- 95.03-99.03
- 博士後期課程進学(4)・編入(4)、NHK(2)、NTT、GE横河メディカル(2)、ベテル、
クラリオン、シュルンベルジェ、日本テキサス・インスツルメンツ、日本信号、ソニー(2)、
セコムIS研究所、三菱電機、日産自動車、日東紡音響エンジニアリング
- 00.03
- GE横河メディカル、三菱電機、シャープ、ティアック
- 01.03
- 博士後期課程進学(2)、GE横河メディカル、ケンウッド、日産自動車(2)、ソニー、松下通信ITS
- 02.03
- 防衛庁(陸自技術幹部)、サンデン、デンソー、ソリトンシステムズ
- 03.03
- NTT、ドコモ、シュルンベルジェ、NEC、三菱電機、ヤマハ楽器
- 04.03
- 博士後期課程進学、三菱電機、オリンパス光学工業、自営業
- 05.03
- 日本TI,三菱電機、三洋電機、トステム、本田技研、アドバンテスト
- 06.03
- トヨタ自動車、日野自動車、日本評論社(数学ジャーナル担当)、ソニーエリクソン(2)、
アドバンテスト、クラリオン、リコー
- 07.03
- 博士後期課程進学(2)、マイクロソフト、横河電機、ウィルコム、ジヤトコ、日本テキサス・インスツルメンツ、NTTデータ
- 08.03
- 博士後期課程進学(2)、トヨタ自動車(2)、JFEスチール、パイオニア、デンソー、ルネサステクノロジー
- 09.03
- 博士後期課程進学(2)、パナソニック、シンプレックス・テクノロジー、田中事務所、 トヨタ自動車、日本電気、 パイオニア、JFEスチール、バンダイナムコゲームズ、ヤマハ発動機、島津製作所、 日立製作所、三菱重工、楽器リペア専修学校
- 博士後期課程(14名)
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- 95.03-99.03
- 通商産業省工業技術院計量研究所、防衛大学応用物理学教室、岡山大学工学部、防衛庁(陸自職場復帰)
- 00.03
- 通商産業省工業技術院電子技術総合研究所、通商産業省工業技術院計量研究所
- 01.03
- 筑波大学機能工学系
- 02.03
- アジレントテクノロジー、防衛庁(海自職場復帰)、筑波大学大学院理工学研究科VBL研究員
- 04.03
- 日本テキサスインスツルメンツ、大日本印刷
- 05.11
- 防衛庁(陸自職場復帰)(D2途中で早期修了)
- 08.03
- シュルンベルジェ、海洋研究開発機構
- 08.11
- 防衛省(陸自職場復帰)(D2途中で早期修了)
- 09.03
- 防衛大学地球海洋学科助教
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